あのとき僕は26歳になろうとしていて、
1年間を振り返りながら、今年の目標を考えてた。
麻布十番の小さな会社で編集の仕事をしていて、
良いコンテンツを集めてお金をとってこれる編集者になるのが目標だった。
そんな冒頭で始まるコラムを、10年後、36歳の僕が書いてるかもしれない。
今年のコンセプトは、「海を見たいと思ったら、這ってでも見に行く」です。26歳になります。
***
この間、深夜の高尾山に登った。
東京に住んでる僕たちは、いつでも23時台の終電で高尾山にいって、月明かりのなか山道を登って、朝日が東京や横浜の街を包み込んでいくのを眺めることができる。
知らないか、忘れているか、しない選択をしているかだ。
「高尾山からの東京の朝日」が気になったとき、僕らはきっとスマホで調べるだろう。ものぐさな僕はついそれで知った気になっちゃうけど、大事なのは誰かの経験や誰かが撮った写真ではなく、自分がそこに行って何を感じたかだ。
だから今年の目標は、「海を見たいと思ったら、這ってでも見に行く」です。そこで感じるのが、なんだたいしたことないじゃんでも、べつに見たいわけじゃなかったでもいい。
4月から大学院を休学して働いています。「自動運転」を切り口に、社会や制度を論じる専門誌を作ってます。
月明かりの高尾山を登るのは大変だったし、山頂はめちゃくちゃ寒かったけど、東京が朝日に染まるのは本当に綺麗でした。
今そう思っているように、
26歳のときしてた仕事はめちゃくちゃ大変だったけど、あそこでした経験は本当に貴重だったと、
そんなことが10年後に言えたらいいな。
今年もよろしくお願いします。